マッチョにも種類があります。
細マッチョ、マッチョ、ゴリマッチョの三種類が一般的ですよね。
その中でも更に細分化されるのがフィジカルマッチョとそうでないマッチョ。
そして度々議論を交わされるのがアナボリックステロイドでフィジカルマッチョになれるのか?
目次
そもそもフジィカルマッチョって何?
フジィカルは日本語に訳すと「肉体的強さ」・・・平たく言えば身体能力の高さです。
身体能力の高さはスポーツなどにおいてポテンシャルの高さに繋がると言われており、例えばサッカーなどで当たり負けしてしまう選手を「フィジカルが弱い選手」と言います。
また免疫力が高く健康で生存能力が高いのもフィジカルに含まれたりします。
病気などに対する免疫能力の高さ、どんな環境でも生き残れるような適応力の高さ。
生物としての強さの指針とも言えるので、軍人などがフィジカルマッチョのいい例ですね。
フィジカルではないマッチョはどんな人?
筋肉だけが発達していて見た目は強そうだけど運動音痴だったり、虚弱体質な人。
こういった人はフィジカルではないマッチョと呼ばれます。
ボディビルダーは「魅せる競技」に特化した肉体なのでフィジカルではないマッチョと言えるでしょう。
ボディビルダーは筋肉を大きくしたり綺麗に魅せるためにトレーニングや減量をしているので見た目と肉体的な強さがあまり比例しません。
また脂肪を極限まで落とすので免疫力も体力も落ちるので、生命力の強さは下手したら一般人よりも劣ります。
でも誤解をしてほしくないのはボディビルダーはよく「使えない筋肉」だとか「無意味なスポーツ」などと言われたりしますが、それは間違った認識でして・・・日本のボディビルの世界はただ競技としての地位が低いだけです。
海外では莫大な賞金も大きなスポンサーもいるので文字通り命を削っている選手が多く、立派な職業として認知されていますが、日本はまだそこまでメジャーな競技ではないのでそこまで大きな報酬もありません。
でも日本でも海外でも彼らの肉体が競技として活かされ、人々に喜びとして与えられる時点で「意味のある使える筋肉」なのは確かでしょう。
筋肉はスピードを犠牲にする?
少年漫画にありがちな筋肉をつけすぎるとスピードを犠牲にするとか、ガリガリの肉体でもフィジカルが強いのでスピードとパワーがある!なんてのは幻想であり、物理的にありえない話です。
基本的にはスピードもパワーも筋肉の搭載量に比例していくのが普通です。
砲丸投げの室伏広治選手を例に出すとわかりますが・・・
彼の体重は身長187cm体重99kgの超重量級です。
加えて彼のスポーツは砲丸投というパワーのみに特化したものです。
なのに彼はパワーは当然の事ながら瞬発力やスピードも段違い・・・というかもはや怪物級です。
これは彼が人並み外れた強大な筋肉を搭載していて尚且つ、筋肉の使い方も上手いフィジカルな人間だからです。
彼がどれほどのスピードとパワーを持っているのかは下の有名な動画を見れば一目瞭然でしょう。
ちなみにこれ以降室伏広治は筋肉番付が出禁になりました(室伏が出ると勝負にならなくなるから)
アナボリックステロイドでフィジカルな強さは身につくのか?
では本題のアナボリックステロイドでつけた筋肉でフィジカルマッチョになれるのか?ですが・・・答えを先に言ってしまうのならなれます。
そもそもフィジカルマッチョには強い肉体が必要不可欠なわけで、アナボリックステロイドの与える効果は筋力の増大、筋肉の肥大といった肉体的強さの強化です。
例えば一流のアスリートがアナボリックステロイドを使ってメダルをとって問題になったりしますよね?
彼らは競技をする上でフィジカルな強さを求められるので、その強さを手に入れる為にアナボリックステロイドを使う事があるのです。
アナボリックステロイドの短期間による爆発的な身体能力の向上はナチュラルでは決して辿りつけません。
それは選ばれた才能をもったアスリートですら例外ではないのです。
だから結論としてアナボリックステロイドを使うとフィジカルマッチョになれない事はなく、むしろフィジカルな強さを手に入れたいのならアナボリックステロイドを使った方が圧倒的に効率は良いでしょう。
もちろんアスリートがアナボリックステロイドを使えば出場停止になってしまいますので、使ってはいけないのは言うまでもありません。
アナボリックステロイドでフィジカルマッチョになるには?
アナボリックステロイドは何も筋肉をイタズラに大きくするだけはありません。
大きさに比例したパワーも当然のことながら備わります。
しかしあまりにも筋肉を大きくすれば可動域は狭まるし、大きくするだけではパワーはついてもフィジカルな肉体にはなれないでしょう。
大きく強い肉体を手に入れるのと肉体を使いこなすのとはまた別問題なのです。
なので目的に合わせた計画的なトレーニングが必要になってきます。
またフィジカルに大きすぎる筋肉は必要ないけど、それは高負荷のウェイトトレーニングが必要ないと言うわけではありません。
必要なのは高負荷のウェイトのみで妥協せずに体幹やインナーマッスルを鍛える必要があるということなんですね。
同じ肉体的強さならばナチュラルのほうが優秀
アナボリックステロイドを使えばより早くフィジカルマッチョになれます。
ならナチュラルで作るフィジカルマッチョには何も利点はないのか?と言われればそうでもないです。
ナチュラルで鍛えることは時間がかかる代わりに、非常に多彩なトレーニングを「経験」します。
その過程で徐々に強い肉体の動かし方を体に覚えさせていけるのです。
筋肉の使い方は一朝一夕で覚えられるものではないし、アナボリックステロイドで覚えるのが早くなったりはしません。
仮に1年間みっちり鍛えたフィジカルマッチョとアナボリックステロイドを使って2ヶ月で作り上げたフィジカルマッチョでは肉体的な強さは同じでも実践的には差が出てきます。
ナチュラルには「経験」という大きなメリットがあるので、アナボリックステロイドに頼り切った身体能力の向上だけではなく、成長が遅くとも力の使い方を学ぶ期間を設けるのがフィジカルな強さを手に入れる秘訣と言えるでしょう。