バーベルスクワットやデッドリフトは負荷が高く、ヒップアップやダイエットには非常に効果的です。

またお腹周りにも大きく負荷をかけるので、この2つのトレーニングをやっていればあえて腹筋を鍛える必要性もなくなります(よりシックスパックを際立たせたいなら鍛える必要はある)

なので僕もよく人にオススメしているトレーニングなのですが、この間トレーニーの方にこんな質問をされました。

「お腹周りにも効いちゃうバーベルスクワットやデッドリフトってやりすぎたらくびれなくならない?」

確かに強度が高いのでくびれ付近の腹斜筋が肥大化して、くびれがなくなってしまうのではないのか?って心配になる気持ちもわからなくないですね。

男性でもくびれがあった方がボディラインは綺麗に見えるし、女性にとってはくびれがなくなっちゃうのなんて恐怖そのものでしょう。

そこでバーベルスクワットやデッドリフトをすると本当にくびれがなくなるのか?についてお答えしていこうと思います。

くびれの形は生まれつきのもの

俗に言う❝くびれ❞とは脂肪や筋肉のつき具合、上半身の幅など多くの要素によって形成されています。

しかしくびれを形成する上でもっとも大きな要因を占めるのは「腰骨」であり、この「腰骨」は生まれつき形が決まっているのです。

骨の形に大きく依存している以上、トレーニングによるくびれへの影響は少ないんですよね。

そもそもくびれ付近の筋肉自体もそこまで肥大化し易い部位ではなく、女性は特に筋肥大させるのが難しいです。

それにくびれへ影響を及ぼすのは腹筋ではなく、大腰筋です。

スクワットやデッドリフトは腹筋には効きますが、大腰筋にはそこまで効きません。

だからスクワットやデッドリフトをいくらした所で、そもそもくびれへの影響は少ないんですよね。

くびれの形に影響を及ぼす大腰筋とは?

くびれの見え方を変えてしまうもっとも大きな原因の一つが大腰筋です。

大腰筋は体を激しく動かす上で軸となる筋肉なのでスポーツ選手、特に格闘技を行う人が発達してることの多い筋肉になっています。

ただボディラインを美しく魅せる事を目的としたボディビル競技、特にフィジークの選手はあまり鍛えないようにしている部位ではありますね。

そんな大腰筋を鍛えすぎるとどうなるのかと言うと・・・

画像は韓国のボディビルダー、ファン・チョルスンです。

かなり極端な例ですが、大腰筋を鍛えすぎるとこのようにくびれがなくなってしまいますね。

大腰筋は鍛えないほうが良いのか?

では大腰筋を鍛えるトレーニングはやらないほうが良いのか?と言われるとケース・バイ・ケースになりますね。

大腰筋は人が歩く、走る、飛ぶ、などの様々な動きをするための要の筋肉になっています。

なのでスポーツをやっていて肉体のポテンシャルアップを狙っているのなら積極的に鍛えるべき筋肉になっているんですね。

ただボディラインを美しく魅せたいだけであれば、鍛える必要は少ない筋肉ではあります。

日本人が綺麗なくびれを作るのにスクワットやデッドリフトは非常に有効なトレーニング

結論としてスクワットやデッドリフトは、くびれを失くすどころか綺麗なくびれを作り出すのに非常に有効なトレーニングと言えます。

そもそも東洋人は欧米人と比べてヒップから太ももにかけての筋肉が弱く、その筋肉が弱いとヒップが下がり、相対的にくびれも綺麗に見えません。

なのでバーベルスクワットやデッドリフトによってヒップを鍛え上げることによって、くびれの美しさを引き立てることができるのです。

だから何も心配することなくスクワットやデッドリフトをガンガンやりこんでいきましょう。