ボディメイクをする上でコレステロール値を気にする必要はない

アナボリックステロイドの作用の１つにコレステロール値の上昇があります。

ただこれを僕は副作用として捉えていません、なので副作用の項目にも入れていないし対処法も書いていません。

それは何故かと言うとそもそもコレステロール値の上下なんて気にする必要がないからです。

むしろ多少高くないとボディメイクを効率よく出来ないので高いほうがいいと言えるくらいでしょう。

コレステロールの役割

コレステロールには二種類のコレステロールがあって、悪玉（LDLコレステロール）と善玉（HDLコレステロール）と呼ばれています。

これはもはや周知の事実でもあるので知ってる方も多いでしょうが、それぞれの役割を簡単におさらいしてみましょう。

LDLコレステロールの役割

よく悪玉コレステロールと呼ばれ嫌われることの多いLDLコレステロール。

その理由はLDLコレステロールは血管内壁にへばりついて血流の流れを阻害してしまうため、心臓病や心臓発作を引き起こす原因になるからです。

HDLコレステロールの役割

血管内壁にへばりついたLDLコレステロールを引き離して血流の流れを良くしてくれます。

LDLコレステロール値と健康について

そもそも悪玉という名がついてるからと言ってLDLコレステロールは悪いものと断言できるものではありません。

血流の流れを阻害するとは言うものの、それは極端な異常値を長い期間放置している場合に問題が起こるわけです。

しかもその場合は大抵がコレステロール値が高くてそうなってるというよりも・・・肥満体になったからLDLコレステロールが異常な数値になっているからです。

健康に影響を及ぼすもっとも重要な点はLDLの数値が高いことではなく、肥満体であることです。

筋肉の肥大化にLDLコレステロール値は必須

それにLDLコレステロールは筋肉の肥大化や成長に欠かせないものです。

何故ならLDLコレステロール値が足りないと筋肉同化作用が弱まり、筋肉が効率よく作られません。

なので多少でも筋肉をつけたいのならばLDLコレステロール値を意図的に下げる必要はないのです。

コレステロール値は食事の質では大きな変化はしない

よくある勘違いでスーパーや食事処にコレステロールゼロ！という謳い文句の商品がありますよね。

アレって別にいま現在のその人のコレステロール値を変化させることは出来ないんですよ。

あれはトランス脂肪酸といった脂肪になりやすい成分を含んでいない（LDLコレステロールが増えづらい）と言うだけで、健康的には全くのムダではないものの効率はよくありません。

何故ならコレステロール値を効率よく下げる方法は食事制限と運動の２つにしかないのです。

コレステロール値ではなく肥満かどうかが重要

例えばボディビルダーは一日に３０００～５０００ｋｃｌもの食事をとっています。

普通の人がこれだけの量を取れば当然肥満体になり、コレステロールは異常な値を示すでしょう。

でも増量期にボディビルダーもコレステロール値は高めになっているはずです。

でも彼らはコレステロール値の上昇による健康被害はありません。

それはコレステロール値の上昇が直接健康被害へとつながらないからなんです。

コレステロール値って肥満体であればあるほど上がっていきます。

でもコレステロール値が高いからと言って肥満にはなりません。

これはボディビルダーの例から見てもわかります。

増量期のボディビルダーは体脂肪率が１８～２２％前後まで増えます。

でもこの値って一般的な成人男性と同じで健康体なんですよね。

逆に一般男性で見た目が対して肥満でなくても体脂肪率が２５～３０％近いとどうでしょう。

コレステロール値が高いだけでなく肥満による健康被害がありえるのです。

つまり先に上げたように❝コレステロール値が高いと肥満になって病気になる❞のではなく❝肥満体の人はコレステロール値が高く病気の危険性がある❞のです。

結局のところ健康被害の根源は肥満であってコレステロール値ではありません。

だから気にするのならコレステロール値ではなく体脂肪率や内臓脂肪を気にしましょうということですね。

筋トレにとってコレステロールは頼れる味方

コレステロール値を下げる為のもっとも効率のいい方法が運動です。

だから健康診断でコレステロールが高いと診断されたりすると運動しましょうって医者に言われること多いですよね。

もちろん、食事制限（主に糖質制限など）によっても下げることも可能です。

ただ運動とコレステロール値の相性はとてもよく、筋トレで肉体を損傷した時に回復する際にコレステロールがあると筋肥大や筋肉の成長を促してくれるんですよね。

コレステロールがあることによって筋肉がつき、筋トレすることによって体脂肪も減って良い体になる、まさに良いことづくめなわけですね。

結論として・・・

コレステロール値は全くもって気にするものではありません。

仮に気にしてて下げようと思うのなら運動をして体脂肪を減らしましょう。

そうすれば必然的にコレステロール値も下がります。

また薬でコレステロール値を下げる事も基本的にはお勧めしません（高脂血症などの例外を除き）

コレステロールを下げる薬はものによっては副作用が強いので素人判断で使って良いものではないのです。

ただの肥満であるならコレステロール値だけ下げても殆ど意味がないしイタズラに体を傷つけるだけです。

食品やサプリメントに関してもコレステロール値を下げる目的で買うメリットはないです（ピルを飲む為などの例外を除き）

ただコレステロール値の低い食品やサプリメントはトランス脂肪酸が少なく脂肪になりづらいのでダイエットには向いています。

なのでダイエット目的でコレステロール値の低い食品を摂取するのは良いと思います。

結論として筋トレでガンガン鍛えてるのならコレステロール値は気にする必要はありませんよということです。