昨今は筋トレ系youtuberの活躍のおかげで、沢山の人がボディメイクやフィットネスに興味を持ち始めていますね。
またそれに伴いアナボリックステロイドの認知度も高くなってきました。
なので筋トレ系youtuberで圧倒的なバルクを持った人や短期間で急成長をした人にはステロイド疑惑がかけられちゃったりもしてますね。
そこで筋トレ系youtuberとアナボリックステロイドとの関連性や多くの人が疑問に思っているであろう事について紹介していきます。
目次
ステロイダーは体を見ればわかるって本当?
youtubeのコメント欄に必ずと言っていいほど「ステロイダーは体を見ればわかる」という人がいますが、、、彼らは何をもってステロイダーを見抜けると言っているのか?
コメント欄を見る限りでは以下の2つになっているようです。
・僧帽筋の異常発達
・女性化乳房
ここでは僧帽筋の発達と女性化乳房でステロイダーかどうかを見抜けるのかを紹介していきますね。
アナボリックステロイドを使うと僧帽筋が勝手に発達するのは都市伝説
アナボリックステロイドを使うと僧帽筋だけが異常発達するだなんてデータはどこにもありません。
コメント欄では大抵の場合「俺はそうなった」とか「知り合いがそうだ」とかの自己申告が多いです。
だがアーノルド・シュワルツェネッガー、シルベスター・スタローン、ドウェイン・ジョンソンなどのステロイドを公言している大スターを持ってしても僧帽筋が異常発達してる姿は見受けられません。
更に言うならば日米のフィジークでもステロイダーは数多くいますが、彼らの僧帽筋もおかしいくらい発達しているというのも見たことはないです。
おそらくアナボリックステロイド=僧帽筋が異常発達するというのは、「寝たきりのおじいちゃんにアナボリックステロイドを入れたら僧帽筋が発達した」というデータが独り歩きしてしまった結果なのでしょう。
女性化乳房の症状があってもステロイダーと言い切るのは早計
次に女性化乳房がステロイダーを見分けるのに有効だという話ですが、これは一理あります。
例えば以下の動画はNPCJの大会(ドーピング検査がザル)の様子です。
乳首付近にしこりができている選手がいますが、これは女性化乳房の代表的な症状と言えます。
ですがこれをみて絶対にこの人はステロイダーかって言われたらその判断は早計です。
なぜなら女性化乳房は思春期にホルモン異常を起こしてなってしまう人もいるからです。
もしこの方がそうだったとしたら?名誉毀損になってしまいますよね?その責任を嫌疑をかけた人はとれますか?
それにこんな専門的な知識も必要なく、女性化乳房の症状を知ってれば誰でもわかることで「俺は見ればわかるんだ!」と豪語するのもどうかと思います。
大体女性化乳房なんて乳腺組織を予め切り取ってしまえばケア剤いらずですし、そもそも発症しても手術で治せますしね。
他にも腹筋が離れたり内蔵肥大もアナボリックステロイドの副作用となっています。
腹筋が離れていくのはアナボリックステロイドの副作用の可能性として存在しており、ロニーコールマンの体の成長を見るとよくわかりますね。
ただ内蔵肥大に関してはアナボリックステロイドではなく、長期に渡る食生活や成長ホルモンの投与による影響の方が圧倒的に大きいという説が有力です。
筋トレ系youtuberでは誰がアナボリックステロイドを使っている?
多くの人がもっとも気になるのがここですよね。
ですが何度も書いたようにステロイド使用者を確実に判別するのは不可能です。
本人がステロイダーだと公言しない限りは黒寄りのグレーとしか言えません。
仮に使っていたとしても仕事としてyoutuberを続けている間は、絶対にステロイドの使用を認めることはないでしょう。
「そんなの詐欺じゃん」と思う人もいるでしょうが、これが今のボディビルというスポーツの実態なんです。
でもそれじゃ納得いかないという人、真偽をハッキリさせたいという人もいるでしょう。
しかし白黒が100%ハッキリしない以上は僕も「誰々はステロイドだよ」とは言えません。
そんな炎上商法みたいな方法でこのサイトの来訪者を増やしたくはないし、そもそも黒と断定できないのに特定の個人をステロイダーだと決めつけるのは悪質な事です。
なので僕が言えるのは「短期間による増量を挟まない急激なバルクアップ、もしくはドープングが暗黙の了解の大会(検査がザル)に出ている人は怪しい」が精一杯です。
ちなみにステロイダーと親交が深い人も影響を受けやすくなるので必然的に・・・。
とういことで後はyoutuberの誰がステロイダーなのかは読者の皆様のご想像におまかせします。
筋トレ系youtuberがアナボリックステロイドを使って得られる恩恵
人気筋トレ系youtuberにはフィジーク体型が多いです。
そしてこのフィジーク体型ってアナボリックステロイドとの親和性が非常に高いのです。
・ナチュラルでは不可能な短期的なバルクアップ
・ナチュラルでは不可能な短期的なダイエット
・視認できるレベルの副作用が出ることはまずない(使用がバレない)
・超常者(偽)として富と名声を得られる
ざっと思いつくメリットを上げるだけでも上記の恩恵を受けれます。
逆にデメリットは?って聞かれたならほぼないです。
強いて言えば経口ステなら肝臓が痛みやすいので、しっかりとケアを怠らないようにしなきゃいけないくらいですね。
もっとも肝臓を思うのなら長年に渡るナチュラルよりも短期間のステロイドの方が僕は健康的だと常々思っていますが。
またアナボリックステロイドを安全に使えるボーダーラインもフィジーク体型になっています。
世界に通用するプロボディビルダーになろうと思ったのなら、アナボリックステロイドの使用は絶対不可避なんです。
使わなければ勝負の舞台にすらたてません、そしてそのために組むサイクルも当然殺人的なものになります。
だけどフィジーク体型ならば安全な範囲内で適量を使ってボディメイクを完成させられるんですよね。
そしてもう一つはアナボリックステロイドとの相性も大きく関係しています。
アナボリックステロイドは万人に絶対の効果を保証するものではありません。
アナボリックステロイドの使用においては、いわゆる適合者と呼ばれる人間と不適合者と呼ばれる人間に別れています。
プロボディビルダーになる為にはこの適合者である必要があります。
残念ながら不適合者だった場合、何年ステロイドを使ってもどんな風にサイクルを組んでも勝ち抜いていくことはできないのです。
でもフィジーク体型くらいならば不適合者だったとしてもアナボリックステロイドの効果はしっかりと発揮されるのです。
そして短期間のバルクアップや減量ををあたかもナチュラルのように動画投稿すれば、投稿者は超人と称賛され多くのファン(視聴者)を得るでしょう。
筋トレ系youtuberの目指すものは?
筋トレ系youtuberはまだまだ参入の余地が多く残された発展途上のブルーオーシャンと言える市場です。
この市場でお金を沢山稼ぎたい人にとって、アナボリックステロイドはお金を生み出す為の超強力な加速装置なのです。
絶大な効果を得られて、バレない上にナチュラルトレーニーを追い抜き、健康を阻害することもない、そんな魔法の薬があったとして使わないような聖人君子が果たしてこの世に何人いるのでしょうか?
有り体に言えば筋トレ系youtuberが目指す先は『ビジネス』なんですよね。
筋トレ系youtuberになって軌道に乗せてしまえば、オリジナルブランドの商品を売り出したり、プライベートジムを開業したり、別のジャンルへと手を伸ばしたりとやれることはどんどん増えていきます。
そして趣味だったボディメイクにおいては投資を惜しまずにできるようになり、非常に多くの収入が将来の不安をかき消してくれるわけです。
アメリカン・ドリームならyoutuberドリームってやつですね。
筋トレ系youtuberがステロイダーだと公言しない理由は?
もしもナチュラルトレーニーを謳う人間とステロイダーだと公言している人間の二人からサプリメントを紹介された時に貴方はどちらの商品を買いますか?
きっと多くの人はナチュラルトレーニーの方の商品を買うのではないでしょうか。
さて日本では不思議な文化が2つあります。
その一つがアンチ・ドーピング文化です。
海外でもステロイドを使うことは良くないとは言われていますが、日本は少し過剰と言えます。
なのでナチュラルを異様なまでに持ち上げ、ドーピング要素が少しでもあると蛇蝎のごとく嫌う傾向にあります。
酷いとプロテインやサプリメントすら邪道、リアルフードこそ正義!みたいな主張をする人までいますからね。
そんな人が多い国で筋トレ系youtuberとして活躍していく以上は、ステロイダーだなんて公言できるはずもないでしょう。
そしてもう一つが「嫌儲」という文化です。
日本では稼ごうとする欲に対する嫌悪や嫉妬が根強いので、筋トレ系youtuberも慎重に動画投稿する必要があります。
話し方や価値観は無欲でボランティア精神を全面に押し出し、何よりも清廉潔白でなくてはいけません。
ステロイド=ドーピング=悪という認識が強いので、これもまたステロイドの使用を公表できない原因の一つですね。
後はそもそもステロイドを公言したら大会に出れないってのもありますね。
日本の大会では殆どというかほぼ全部ドーピングは禁止です(表向きは)
だからステロイドを公言したくても引退した後でないと公言はできないでしょうし、そもそもアンチが大量に湧くので墓の中まで持っていく人の方が多いでしょう。
アンチになって騒ぐよりも動画から得るものを探そう
僕がこの記事を作成したのは、筋トレ系youtuberには嘘つきがいて、大会で不正してて、視聴者を騙してお金を稼いでいる奴がいるんだ!と言いたいのではありません。
ただアナボリックステロイド使用者としてアナボリックステロイド、ボディビル、筋トレ系youtuberの実態を読者へとお届けしたいのです。
そしてもっとも声を大にして言いたいのはアンチになって嫌いなyoutuberのあら捜しに労力を費やすなら、自分が目指す肉体にどうやればなれるのかを勉強したほうがいいってことを伝えたいです。
人を憎んで叩いても得られるのはほんの小さな満足感だけです。
それはどれほど自身の人生に益をもたらすでしょうか?
少なくとも言えるのはそれがとても小さいものだってことですよね。
だから私達がすべきことは筋トレ系youtuberが提供する有益な情報を見つけ出したり、ビジネス優先で効果のないトレーニング動画に騙されて時間やお金を無駄にしないための知恵を身につけるべきでしょう。
参考にしちゃダメな筋トレ系youtuber
最後に参考にしちゃダメな筋トレ系youtuberと参考にすべきyoutuberを紹介していきます。
まずは駄目なタイプからいきます。
それは「独自のトレーニング方法」や「俺が正しくて他が間違っている」と強く主張するyoutuberです。
そもそもボディメイクの発達の為の技術は、多少マイナーチェンジを繰り返していても基本は何十年も進化していません。
なぜなら2018年現代の科学を持ってしても未だに筋肉のメカニズム、筋肉痛の原理すら解明できていないからなんですよね。
また人の体は千差万別です。
ベンチプレス一つとっても10人いれば10人にとっての理想のフォームは多少ではあるものの変わってきます。
それなのに独自のトレーニングを押し付けてしまうのは、効率のいいボディメイクにはなりません。
ではなぜ彼らは独自のトレーニング方法を推奨しようとするのでしょうか?
それはそれが商業的な戦術だからです。
他の人と同じことしてても視聴者も集まらなければお金も儲かりませんよね?
だから自分ならではの特色を売り出したり、他はダメだと貶めて自分を持ち上げようとするんですね。
なのでこのタイプの筋トレ系youtuberの動画は固定ファンを得るために宗教色が強く、ボディメイクの参考にするのには向かないのかなと僕は感じます。
参考にすべき筋トレ系youtuber
逆に参考になる筋トレ系youtuberは誰でしょうか?
それはわかりやすくかつ的確に筋肉の発達原理やトレーニングのフォームを説明している動画です。
日本ならば代表的なのはkatochanやshofitnessなどですね。
上に上げた二人は変に独自の色を謳うこともなく、筋トレの基本をわかりやすく説明しています。
なので彼らの動画を基本とし、実際にトレーニングする際に自分にあったフォームの微調整をするのが最も賢いと僕は思っています。
英語がわかるのであればアナボリックステロイドの使用を公表しているRich Pianaや丁寧な動画解説で人気のMike Thurstonがオススメですね。
悲しいことにリッチは薬の依存で亡くなられてしまいましたが、彼のトレーニングやアナボリックステロイドに対する考え方は人生の教訓としてとても素晴らしいです。
またMike Thurstonの動画は丁寧かつわかりやすいので初心者がフォームを学ぶのにピッタリですね。