当サイトで以前紹介したカーボブロッカーは糖質の吸収を抑える優秀なサプリメントです。
食事制限などのダイエットと並行していけばボディメイクには一役買ってくれるでしょう。
しかしサプリメントである以上はやはり健康補助食品の域は超えられません。
これから紹介するアカルボースは脂肪の出来る原理を断つための医薬品です(似たような医薬品でゼニカルがあり、ゼニカルは油を体外へと排出してくれます)
医薬品ですのでサプリメントとはレベルの違う効果を期待できるでしょう。
ただアカルボースもゼニカル同様「飲めばみるみる痩せていくと言った類の魔法の薬」ではありません。
また薬である以上は副作用もあります。
安全かつ効果を最大限引き出す為にも、どんな薬なのか?どんな副作用があるのか?を理解した上でご利用いただければと思います。
目次
アカルボースがダイエットに使えるわけとは?
元々アカルボースは糖尿病患者の為の薬で、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
ではそのアカルボースがダイエットに使えるのはなぜか?
それは血糖値が急上昇すると脂肪が作られやすくなるからです。
人の体は糖を摂取すると少なからず血糖が上昇しますが、GI値の高い食品や長時間の空腹によるどか食いをすると急激に上昇してしまいます。
急激な血糖値の上昇はインスリンを過剰分泌させてしまい、過剰分泌したインスリンは余分なエネルギーを脂肪として溜め込んでしまいます。
これが血糖値の急上昇による肥満を作り出しているのです。
・・・と言うことは?
ここまで読んで感の良い方ならもうお気づきですよね。
そうです、逆に言えば血糖値の急激な上昇を抑えられれば脂肪の増加を抑えられるのです。
カロリー以上に大事なGI値
低カロリーのものを食べてるのに脂肪が減らなかったり、体重は落ちているのにまだ肉が余ってる!と言ったような悩みを持った方は大抵がGI値を考慮せずに極端なカロリー制限を行っている人なのです。
これではいくら体重を落とせても脂肪を落としきれないので理想の体になるのは難しいです。
例えば白米とオートミールでは殆どカロリーは同じくらいなのですが、GI値が違う(白米81玄米55)ので同じカロリーを摂取しても脂肪の増え方に差が出てくるのです。
脂肪を落とす上で大事なのはカロリーではなく質だということを忘れないでください。
アカルボースは低GI値ダイエット
通常のダイエットならば血糖の上昇による脂肪の増加を減らす為には白米を玄米に変えたり、GI値の高い食品を避けたり、空腹状態を極力作らないための分食が必要になります。
でもアカルボースならば血糖の上昇が抑えられるので、白米を食べてもGI値の高い食品を食べても空腹期間が長かったとしても「低GI値の食品を食べてる状態」にしてくれるのです。
普通の低GI値ダイエットでは食べてはいけないものを食べることが出来るのが、アカルボースの最大の利点と言えるでしょう。
アカルボースを使うメリット
アカルボースを使ったダイエットのメリットは主に3つになります。
・お腹が空きづらくなる
・リバウンド防止
・GI値を気にしなくてもいい
空腹感やリバウンドは根性でなんとかなると思われています。
しかし食べる事が好きな人にとっては空腹感は大きな精神的ストレスになることもあります。
そしてストレスは過食や睡眠不足、睡眠の質の低下に繋がり・・・それによって筋肉が落ちたり、脂肪を蓄えやすい体になってしまう危険性があります。
こういった精神的なケアは我慢強い人ほど疎かにしがちですが、ボディメイクをしていく上では決して無視していいものではありません。
GI値を気にしなくていいというのは白米を玄米に変えたり、アレもダメこれもダメと食べるものが制限されなくなるのです。
「何でも食べていい」というのはダイエットを行っていく上でのストレスを大きく軽減してくれます(ただし、高脂質のものはダメ)
アカルボースの使い方
100mを一日3回、一回1錠を食前にとりましょう。
注意点としてはケトジェニックダイエットなどの糖質カットをするダイエットとは併用しないでください。
ただでさえ血糖値の上昇を緩やかにしてしまうのに、更に糖質をカットしてしまうと低血糖を起こしてしまいかねません。
なのでカロリー制限に合わせて使っていくのがベストです。
アカルボースの副作用
特に顕著に出やすい副作用はお腹周りの不調です。
便秘、下痢、腹痛などが症状として現れやすいですが、服用期間とともに徐々になくなっていきます。
また極稀にですが以下のような重い副作用も現れることもあります。
吐き気、動悸息切れ、頭痛や発疹、尿の変色などの肝機能周りの障害。
アカルボースを最大限活かす食事内容
血糖値の上昇を抑えてくれるので、大げさな話全ての食品が低GI値へと変貌を遂げます。
つまり「何でも食べていい」のです。
しかし「何でも食べていい」は「好きなだけ食べていい」ではありません。
あくまでアカルボースは血糖の上昇による脂肪増加を考えなくてすむだけなので脂肪を落とすにはカロリー制限は必須です。
具体的な食事内容としては低カロリーかつ低脂肪な食事を心がけましょう。
ただ通常のダイエットと違うのはGI値を考慮しなくていいので、単純に一日の総摂取カロリーのみに意識を向ければいいところです。
アカルボースを最大限活かす筋トレ
筋トレは筋肉の増加or筋肉の低下をしていく上で欠かせません。
基本的な筋トレの内容としてはウェイト重視で有酸素は必要ありません。
体重を落とすのなら食事制限で十分なのです。
ただ肥満のレベルが高かったり、いち早く脂肪を落としたいのであれば有酸素を取り入れるのもありです(30分から1時間程度)
また筋トレ前後の食事はあえて高GI値食品をとりましょう。
高GI値食品はダイエットにおいて悪者扱いされがちですが、高GI値は逆に言えば高強度のエネルギーを得られる優秀な食品とも言えます。
なので筋トレ前にバナナなどのカロリーがそこまで高くないけど、GI値が高い食品をとって筋トレをするとポテンシャルが上がり結果的に効率のいいダイエットになります。
ちなみに筋トレ前後のアカルボースの摂取はしなくてもいいです。