繰り返すニキビって色素沈着したり、シミになってしまったりしますよね。
特に新陳代謝の落ちてくる30代以降はそれが顕著にでてきます。
そういった肌トラブルの悩みにもっとも効果的なのがハイドロキノンとトレチノインです。
ハイドロキノンは“肌の漂白剤”と呼ばれており、その効果の高さから海外や日本人モデルの間でも密かに使われていますね。
そしてもう1つのトレチノインはニキビやしわなどの治療に用いられている医薬品です。
どちらも絶大な効果が期待できる反面、使用方法を間違えると肌トラブルを悪化させる可能性もあるので正しい使い方を紹介していきたいと思います。
目次
ハイドロキノンとトレチノインの効果
どちらもスキンケアに用いるもので、市販で売られている美容化粧品とは違って医薬品です。
美容化粧品では法律の問題もあり、肌に直接作用してしまう成分や量を配合できません。
そこら辺は「肌トラブルに基礎化粧品を使ってはいけない理由とは?」で詳しく紹介しています。
でも美容皮膚科などで処方してもらえるハイドロキノンとトレチノインは配合量が高く、比喩ではなく文字通り肌へと浸透し“漂白”と例えられるほどに肌を真っ白にしてくれるのです。
ハイドロキノンとトレチノインを使う前に絶対に知っておくべきこと
高い効果を有するハイドロキノンとトレチノインですが、気をつけるべきこともあります。
まず、現在ニキビが進行中の人やケロイド肌だったり炎症が起きている人は使えません。
何故なら高い確率で炎症を起こし、更に酷い状態になってしまうからです。
なのでまずはニキビの状態を改善する必要があるのです。
また肌と薬品が合わない人もいて薬疹を起こすことがあります。
薬疹は怖い副作用ではないのですが・・・一度薬疹が出るとその薬品は使えなくなります。
余談になりますが、僕はクラビットという抗生物質に対して薬疹が出たことがあります。
とてもいいお薬なのですが体にあわなかったのでしょう。
このように合う合わないは必ず存在するのでハイドロキノンやトレチノインの効果がいくら高くても過信しないで注意深く観察して使用する必要があるのです。
ハイドロキノンとトレチノインの両方を使うのはなぜ?
トレチノインを使うと通常の数十倍のスピードでターンオーバーを繰り返します。
その過程で肌の皮膚が剥がれたり炎症をおこすのですが・・・その対策にハイドロキノンが適しているのです。
だからセットで使うと良いと言われているんですね。
また何度もニキビを繰り返した人やケロイド肌だった人はハイドロキノン単体では結果が 出ないケースが多いです。
このような場合も併用した方がより効果を期待できるでしょう。
ハイドロキノンとトレチノインの使い方
どちらも効果の高さに比例してリスクも高いので使い方には注意が必要です。
ここではそれぞれの使い方を紹介していきます。
ハイドロキノンの使い方
朝晩2回、洗顔後20~30分程度置いてから目的の場所に綿棒などで塗ります。
ハイドロキノンを塗った箇所は紫外線に弱いので、使用後は必ず赤外線対策もしておきましょう。
あとはハイドロキノンを使うと乾燥しやすくなるので、乾燥対策もしっかりとやりましょう。
ハイドロキノンの注意点まとめ
ハイドロキノンを使う上で注意しておきたいのは以下の5つです。
・肌を清潔な状態にしてから使うこと
ハイドロキノンの浸透率は肌の状態に左右されるので清潔な状態に清潔にして使う必要があり、洗顔後に使うのが最も良いとされています。
しかし洗顔直後だと逆に浸透しすぎるので少し間をおくか化粧水などで保護してから塗るほうが良いでしょう。
・乾燥対策をしておくこと
またハイドロキノンを塗ると乾燥しやすくなるので保湿が大事になります。
なので保湿対策もしっかりとしておきましょう。
・目的以外の場所につけないこと
患部以外の肌の綺麗なところにつけてしまうとシミになったりするので綿棒を使ったりするといいですね。
・紫外線対策を必ずすること
ハイドロキノンは紫外線に弱く、塗った状態で紫外線を浴びてしまうとシミになってしまうことがあります。
微弱な光でも影響を受けてしまうので屋内にいたとしてもしっかりと紫外線対策をしましょう。
・使用期限は必ず守ること
ハイドロキノンは酸化しやすいので開封後2ヶ月以内までの使用に留めておいてください。
また保存場所は冷たい場所(冷蔵庫など)が理想的です。
・使用サイクルは最大でも2ヶ月
トレチノインとセットで使う場合の話になりますが、2ヶ月使ったら1ヶ月程度は肌の休養期間をとりましょう。
トレチノインは肌への影響が強く、3ヶ月以上使うと逆効果になることがあります。
トレチノインの使い方
基本的な使い方はハイドロキノンと同じになります。
ただ併用する場合はトレチノイン→ハイドロキノンの順番で使いましょう。
トレチノインの注意点まとめ
トレチノインの注意すべき点もハイドロキノンと同じになります。
付け加えることがあるとしたらトレチノインは肌が弱い人は赤みが強く出たり炎症が起きやすいので経過の観察を慎重に観ておきましょう。
ただ皮膚がポロポロ剥がれたり、多少の赤みが出るのはレチノイド反応と呼ばれており正常にトレチノインが機能している状態になります。
あとは効果がないからといって塗りすぎないことです。
トレチノインは効果が出るまでに2ヶ月以上かかることもあります。
ワンサイクル(2ヶ月)で全部を無理に使い切ろうとしたり、効果を焦らずに時間をかけていきましょう。
配合量の選び方
ハイドロキノンとトレチノインには配合量があり、多ければ多いほど効果も強くなります。
しかし効果が強い=効果が高いとはなりません。
ハイドロキノンは4%でも問題はないのですが(どうしても心配な人は2%のもある)トレチノインは強すぎると逆効果になることがあります。
大事なのは個人に合った適量を使うことです。
そこで最適な量を知るためには2つの選択肢があります。
最低量から使用を開始する
トレチノインでもっとも配合量が低いのが0,025%です。
この状態でワンサイクル(2ヶ月)使用してみて様子を見て、0,05mg,0,1mgと増やしていきましょう。
美容皮膚科で診断してもらう
美容皮膚科に行けば大抵の場所はハイドロキノンとトレチノインを扱っているので自分に適した配合量を教えてもらえます。
そこで処方してもらい、経過を見てもらいましょう。
ただ美容皮膚科で処方される場合は非常に割高なので、適量を知ったら自分で買ったほうがコスパがいいです。