ADHD(多動性障害)はうつ病以上に社会的にはもちろんのこと、身内にすら理解されにくい病気です。
それなのに日本人口の大人の約1.5%、子供に至っては3%もいると言われています。
わかりやすい数字で言うと大人は70~80人に1人、子供は30人に1人くらいはADHDの疑いがあるのです。
実際に僕の知り合いはADHDの診断をくだされてまして・・・誰の目にも明らかなほどに注意欠陥があり、集中力が驚くほどありません。
彼女は精神系の薬こそ処方されてるものの、ADHDに関してはここ数年までで全く関係性を見つけられていませんでした。
家族がたまたまADHDの可能性が考えられるからといって、病院で検査してようやくADHDの可能性ありと診断されてストラテラを処方されたのです。
そんな隠れた病気であるADHDがどんなものか?またストラテラの効果と使い方を紹介していきます。
目次
ADHD(多動性障害)とは?
ADHDの具体的な症状は主に3つです。
・集中力がなく不注意でミスが多い(忘れ物が多い、ケアレスミスが多い)
・じっとしていられず何かをしてないと落ち着かない(一日中スマホをいじる、他人と話してても話に集中できない)
・先を考えず思いつきで行動してしまう(急にあれをしよう、これをしようと思い立つといてもたってもいられない)
これらがよく言われている症状ですね。
では知り合いの例を挙げてもっと具体的な症状を見てみましょう。
他人への共感能力の欠如(真面目な話ができない)、空気が読めない(周りが迷惑しているのに気づけない)、興味のない話は集中して聞く事ができない(自分の話にしか集中できない)、突発的な感情の変化(急に笑ったり、おとなしくなったり)、怒りっぽい(納得いかないとすぐに癇癪を起こす)
と言った感じでここまでではないにせよ当てはまる人を見たり、聞いたりすることはあるかと思います。
それだけADHDって身近で誰でも診断される可能性がある病気なのです。
ADHDは病気としての判断が難しい
上に書いたような共感能力の欠如や突発的な感情の変化はアスペルガーや躁鬱にも似ています。
なので医者に診断してもらっても「確実にアナタはADHDです」とは言われないでしょう。
また単純にズボラな性格なだけと言われることも多いので、その差異を明確に分けるのって難しいんですよね。
そして本人には一切自覚がないので、悪いことをしている気もなければ人を傷つけるつもりもありません。
特にアスペルガーとADHDは非常に隣接している病気なので余計紛らわしいのです。
ADHDの改善はより良い日々をもたらす
うっかりミスや忘れ物が多い、注意力散漫や空気が読めないなどを社会は理解してくれません。
仮にADHDだと診断されたとしても知らない人からすれば「ミスの多い使えないやつ」という烙印が押されてしまうのが現実です。
でもADHDは決して怠け者でもなければ性格が悪いのではありません。
そして身の回りの家族などが理解してくれたとしても社会的な理解を得るのは難しいのです。
ADHDの症状の改善すれば仕事もはかどり社会的に認めらやすくなり、社会的に認められればやりがいや生きがいを見つけることができ人生を有意義に生きれるでしょう。
それに家族や身内に我慢を強いることなく、生活できるようになるのは何よりの幸福です。
ADHDでも問題なく生活できてる人もいる
実はADHDでも問題なく生活できることは多いです。
もちろん、あまりにも酷いと生活するのも大変な場合が多いですが・・・そういった場合は大抵が人間関係に起因してるんですよね。
だから極端に人と接触することのない職業であればADHDでも意外と生活に支障が出ません。
またADHDの中には「仕事は出来るけど空気が極端に読めない」タイプもいるので、一概にADHD=社会的立場を得られないと言うこともないのです。
凄く仕事が出来る上司だけど驚くほどに常識や倫理観がない・・・という人を見たことがある人は多いかと思われます。
時にADHDやアスペルガーの人の中には特異な才能を発揮する人がいるんですよね。
そういった人は自分の得意とする分野では才能を開花させることがあります。
よく映画やドラマでアスペルガーやADHDの設定でそういうものがありますよね、映画やドラマはかなり誇張しているけれども・・・実際そういった風に活躍できる事はあるのです。
ストラテラの効果
ストラテラは不注意、多動性、衝動性を改善する薬で、ストラテラに含まれるアトモキセチンが神経に作用して集中力や注意力を高めてくれます。
副作用が少ない代わりに、効果が現れるまでに長い時間を要するので2~3ヶ月は服用して様子を見る必要があります。
ストラテラの使い方
18歳未満にも使える薬ですが・・・個人的には18歳未満はちゃんと医師の診断を受けてからストラテラを処方してもらったほうがいいと思います。
なのでここでは個人輸入で使う大人を対象とした使い方のみ紹介します。
18歳以上の方は一日一回30mgから開始して、一週間後は60mgに増やし、そこから更に二週間後に120mgまで増やします。
こちらも同じく副作用が強いと感じた場合は60mgまでにして様子を見ましょう。
また60mg以上飲む際は朝と夜で2回に分けたほうがいいです。
ストラテラの副作用
ストラテラは神経に作用する薬の中でも特に副作用が少ない医薬品です。
基本的に重度の副作用はなく、多少の吐き気や気だるさを感じることあります。
また神経に作用する多くの抗精神薬と違っていつ止めても大丈夫なのは大きなメリットといえますね。
ストラテラを個人輸入で買う理由
ストラテラの値段は医薬品の中でも特に高いです。
病院で処方してもらう場合、平均価格が270円で一ヶ月分となると8000~10000円もします。
個人輸入で購入する場合は100錠で6336円なので2~3ヶ月分もあるのです。